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大野長一郎

大野 長一郎 さん

大野製炭工場代表
珠洲市
お茶炭用の森づくりにも取り組む

大野製炭工場代表。珠洲市木竹炭生産組合組合長。二十二歳で専業になった若手炭焼き人。先代から受け継いだ窯と新たに作りなおした窯四基で炭作りに取り組み、薪炭の地産地消型社会システムを目指す。

大野製炭工場
石川県珠洲市東山中町ホ部2 〒927-1443
TEL.0768-86-2230 FAX.0768-86-2040
工場/TEL.0768-86-2010
http://www.suzu.co.jp/suzucci/kigyou/oono/oono.htm
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専業の炭焼きは少ない

 全国的にも専業の炭焼きは少なくなっています。その中でも、四基も窯を持って炭を焼いているところは珍しい。そんな大野さんでも顧客数はせいぜい百軒程度にすぎない。「窯の更新費用を考えるともっと単価を上げることが必要」だそうです。体験に来る人は毎年のようにいるが、しんどいとの感想が多い。「炭焼きは非常につらくて重労働な仕事らしいです」と語る大野さん。炭焼き業界で頑張る若手として注目を集めているが、課題も多い。

お茶用の炭

 お茶用の炭の材料となるクヌギの木は点在して生え、まとまっていないから材料が集めずらい。コナラの木も、曲がっていたり芯がズレていて、きれいな木が集めにくい。林の手入れからしないといけない。そこで、「自分で植えて、出しやすいところにクヌギ林を作ろう」と考えた。持続可能な炭焼き業を確立するためには、是非必要なことです。一方、広葉樹林を増やすことは、森の保水力を高め二酸化炭素の削減にも効果があるし、生物多様性を保つためにも意義があります。植林は環境にも良いことが、植えてみて実感で分かってきた。

文化を支える仕事

 植林した後は、年間四回の下草刈りが必要なので、都会から体験に来てもらうこともしたいと考えています。草に負けない一定程度の大きさになるまでは、下草狩りが欠かせません。昔の里山は地域の人々が肥料や燃料にするために、繰り返し山に入り世話を続けることで美しい森が維持されてきていたのです。能登の各地には多くの活用されていない土地があり、地主の方から理解を得られるようになってきています。そのような土地の活用は、産業につながる活動であり、そこにお茶炭用のクヌギなどを植えていくことは、茶道という日本の伝統文化を未来に伝えていくためにも不可欠な活動です。

お茶炭用の木を植える

お茶炭用の木を植える活動を本格的に始めます。平成20年11月16日に50名以上の方々に参加いただき、珠洲の山奥でクヌギを植林しました。最初は10年程で幹を切り倒し、炭にしますが、その後は、切り株から生えてくる芽が育ち、8年程で炭にできる大きさに育ちます。
(NPO法人能登ネットワーク発行『能登人』の記事をベースに制作)

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