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星野正光 さん能登手仕事屋店主
(輪島市)
能登の野山を歩き、その魅力を語る
能登を代表する語り部として、能登の魅力を発信し続けている。家業の豆富屋のかたわら、手打ちのそば屋・手仕事屋を経営。震災の際には、門前区長として住民をフォローし復興に尽力。震災で痛んだ豆富屋は修復し、手仕事屋は建て直す。 能登手仕事屋
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輪島市門前町総持寺通り 〒927-2151 TEL 0768-42-1998 11:00〜そばが無くなるまで 定休日:火曜 URL http://www.hokuriku.ne.jp/tesigoto/ E-mail tesigoto@sky.hokuriku.ne.jp ◆ツーリズムプログラム 猿山岬をめぐる旅 「高尾山かんのんみち」を歩く |
総持寺から裏山に上がる道には「高尾山かんのんみち」と書かれた石碑が置いてあり、つづれおりの角々に石仏が安置されている。この道の途中では峨山道について語ることも可能だ。高尾山には金毘羅さんが残っているし、さらに秋葉神社があり神明宮もある。総持寺の背後に広がる峰々に守護神が配置されている。ひとつの宗派の本山があったということを象徴していることかもしれない。「高尾山かんのんみち」は昔のままになっている。高尾山の山開きは毎年5月10日に行う。総持寺のお坊様が行って、おつとめをし、おつとめの後、社の前に茣蓙をひいて持ち寄ったものでお斎(とき)をする。能登三十三観音のひとつでもある。 |
4月に入って山に行き始めたら元気になってきた。昨年は震災のために、山に全然いけなかったので、あそこのこごみはここよりどれだけ遅いという感覚を取り戻すのに時間がかかっている。「とときとっとけ、ほとけほっとけ」ということわざの通り。そばなの伸びは早いので、仏ほっといても、とっとけとしつらで言われた。年寄りにそんな話をすると、「あんた面白いことを知っとるね!」と言われる。そばなははっぱをかす汁に浮かべて食べたり、ほうれん草のかわりにした。そいう材料がいっぱいある。 |
よもぎは白いのとあかっぽいものがある。もぐさには白いほうを使う。食べるのは赤い茎のもの。新芽の時は一緒で、白の方は葉っぱが大きいので、もぐさに向いている。傷した時にたたいて使うと両方とも一緒。痛みを抑え、血を止めて、なおかつ消毒する薬は薬局にも売っていないのではないか。ヨモギの葉っぱをたたいて、傷口につけてガムテープで巻いておけばよい。脈打つ痛みはとまり、血も止まる、それで消毒作用もある。 |
例えば、きのこ。これがおいしいか、食べられるかが生活者には重要なこと。そのことを忘れてはいけない。知識の量ではなく、食べてみての感想が重要。柳田や珠洲の住民はきのこの知恵がすごい。 |
能登はやさしや土までも!の意味がすこしずつ分かりかけてきた。これだけの食材が豊富にある。それらが見事に育つ。これをさしているのやな、土のやさしさとは、人に対する恵みやと思う。経済という観点で考えると、最盛期が他の産地と一緒なのでたいして売れないが、それだけものができることはたしかである。恵まれた土地なのだと思う。それが、土までもという表現になっている。自然の恵みの豊かさを表わしているではないか。 |
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