能登スタイル

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おばあちゃんの暦

ところてん作り


能登島では手づくりが当たり前の「ところてん」。
目の前の海で採れるテングサを干して乾燥させ、保存する。
昔の人の知恵が、今でも当たり前に引き継がれています。

※内容、時間、料金など掲載情報は取材時のものです。
ご利用・お出かけの際は、お問い合わせ先などでご確認ください。

■「うちのところてんが一番!」
夏になると、スダレの上に並べられた“テングサ”を干している風景を、能登島ではよく見かけます。
「手づくりと市販品じゃ全然違うよ。大人になって初めて市販のところてんを食べた時は驚いたよ。」と、能登島に住む若い人でさえが、自信たっぷりに自家製ところてんの美味しさについて話してくれます。
ところてんは手づくりが当たり前。そんな能登島の暮らしを覗いてみましょう!
■ところてん作り名人宅へ!
能登島のところてん作りの名人と言えば、日出が島の米田さん。
能登島の中でも小さな小さな集落の日出が島。
観光客はもちろん、島に住んでいる人でもめったに通ることのない、能登島の秘境。
漁港に面したところに米田さんの家があります。
ニコッというおじいちゃんの笑顔と、穏やかなおばあちゃんの笑顔が迎えてくれました。
■テングサの収穫は息子さん達の仕事
ところてんの原料となる「テングサ」は、ここ数年は毎年都会からお盆に帰省する息子さん達が、船で採ってきてくれるそうです。
それまでは米田さん自身が潮が引くとせっせと自分で採りに行っていたのだとか。
その土地にあるもの、を利用する。
それが楽しいと米田さん。
■テングサを干す
海から採ってきたテングサは、天日で乾燥させ、雨に当てながら2、3日干します。
もともと赤紫色のテングサは、雨に当たった部分がだんだん白くなっていくのです。
テングサをひっくり返し、全体的に白くなるまで置いておきます。
そして、最後に海水で洗い、真水で流して乾燥させて出来上がり。
テングサは乾燥させてしまえば何年でも保存できるそうです。
■ところてん作りのスタート!
さて、いよいよおばあちゃんのところてん作りが始まりました。
おばあちゃんの分量は、テングサ100gに、水4リットル、酢を35cc。
一度に大きな鍋に入れて沸かします。
おばあちゃんは最初に分量の2/3の水を入れ、煮込みながら残りの水を足すやり方をするそうです。
煮え始めるとあくも出てきます。
このあくをマメに取りながら煮込むこと約1時間半。
汁にとろみがついてきます。
■丁寧に作ります。
ここで火を止め、ざるにさらしを敷き、テングサを漉します。
漉した液体部分だけをバットにあけ、表面に出来た泡を丁寧にスプーンですくいあげます。
こうすることでキレイに仕上がるとおばあちゃん。
バットで寝かせること約1〜2時間。
ところてんはすっかり固まってきたようです。
適当な大きさに切り、“ところてん付き”に入れ、棒を押すと、ところてんがぴゅっと出てきます。
この道具、なんとおばあちゃんが嫁いできた60年以上も前からこの家にあったものだとか。
おばあちゃんのおばあちゃんから受け継いだもの。年季が入った道具です。
■オススメの食べ方!
さて、米田さんの最近のお気に入りは、青じそドレッシングにつけて食べること。
ガラスの器に盛りつけられ、ドレッシングをかけて頂きます!
それはそれは、驚きの歯ごたえ!!
そしてほのかな磯の香りと、どことなく懐かしく優しい味。
おばあちゃんの手仕事と優しさが伝わる一品です。
■おばあちゃんの知恵と優しさ
ちなみに米田さん、一度に出したテングサを小鍋に戻し、少量のお湯を入れて再度沸かし始めました。
もったいないので、いつもこうやって二回煮出して、二度目は味付けして子供のおやつになるものを作るそうです。
今回は、砂糖と少量の塩(醤油でもいいとか)、そして溶き卵を入れてくれましたよ。

この土地にあるものを使って、いろいろ自分で工夫して料理をする。それがとっても楽しいんだと米田さん。
その楽しさと、おばあちゃんの優しさを、ところてんを食べながら噛み締める私でした。
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