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のとびと
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森本陽介さん

森本金網製作所 代表取締役

先端技術を支える金網業界の次代を担う
26歳になる年に中途Uターンして10年。家業の金網業に従事し、32歳で社長に就任した。金網はフィルターとして、食品や薬品、燃料などさまざまな流体のろ過に使われ、一方では自動車や電子部品にも活かされており、技術の高度化が常に求められています。
(有)森本金網製作所
〒929-1635 石川県鹿島郡中能登町高畠ウの部154
TEL 0767-77-1448 FAX 0767-77-1494
ブログ http://blog.goo.ne.jp/mk8068

※記事内容は取材時のものです。掲載情報変更の場合があります。
ご利用・お出かけの際は、お問い合わせ先などでご確認ください。

◆異業種を経験
 大学(経営情報科)卒業後は学生時代にバイトしていた内装工事の会社に勤めた。2、3年経過した段階で、父親から「景気が悪くてしんどいので、戻ってきて手伝って欲しい」と言われて、26歳になる年に戻ってきました。3年ぐらいは父親の言うとおり製品を作っていたが、どうもお客様の要望と品質面で異なるようであった。お客様のニーズが高度化、多様化していたが、それに十分応えられていないのではないかと感じていた。28歳の時に経営権を委譲してもらい、実質的に社長になっていた。32歳の時に結婚したのを契機に正式に社長に就任した。
◆金網とは
 金網の一番の用途はフィルターです。自動車や化学品、食品、薬品などの製造工程でろ過装置に組み込まれています。航空機やロケットの燃料・オイルフィルターや発汗作用を利用したエンジンの冷却などにも活かされています。さらに、半導体や基盤のベースに使われるなど、ありとあらゆる用途に使われています。主役にはなれないけれど、どんな業界にも必要なものなので、いろんな金属を素材に作っています。金網は大阪の松原、東大阪が主な産地で、そこから石川県に移入された産業で、県内では現在5軒あり、繊維の技術がベースにあった中能登近辺に定着した。
◆織物技術の応用
 創業者である父親は機場に勤めていて、独立することを考えた時に、繊維業界が先行き不透明になってきていたので、違うことに取り組むことにした。それが、繊維の延長上でできる金網だった。陽介さんが生まれる前の年(37年前)に父上が創業。昭和60年に有限会社にした。
 工場を見学させていただくとすぐ分かるのですが、織りの原理は布を織るのと一緒です。縦線を交互に上下させ、そこに横線を通して織り上げていきます。金網の織り方の基本は平織、綾織、平畳織、綾畳織の4種類です。平織が最もシンプルな織り方ですが、最も難しい。テンション(引っ張る力)をかけて織るので、切れやすい。平畳織は鉄板のように強くなります。
◆引っ張りながら織る
 金網の難しい点は、線が細く金属疲労があり、切れやすいこと。織物は空間率(糸と糸の間隔)が広いので織りやすく、金網は空間率(線と線の間隔)が小さいので、糸を強く引っ張りながら織るので、切れやすい。
 素材として最も多いのはステンレス。耐久性が強く、昔は真鍮で作っていたものもステンレスに変わってきています。コストは高くなるので、費用対効果の評価が分かれるところです。
◆強みはいろんな素材に対応できること
 森本金網製作所はステンレス以外でも織れることが強みです。延びのない線や弱い線でも織れます。最近取り組んでいるのは、細い線で織ることです。いずれは液晶などのスクリーンメッシュ分野にも進出できればと考えています。スクリーンメッシュとはテレビの画面に張ってある金網のことです。印刷機の中にも組み込まれています。基盤には表面にコーティングして活かされます。
◆新たな設備の導入
 課題は工場設備の更新です。細かくなればなるほど、クリーンルーム化が求められます。ちょっとしたほこりなどがあるだけで、切れてしまいます。
 3年先にはサンプルを織れる設備の導入も考えています。市場には出回らないような少ロットに対応でき、見本を作ったり、お客様への提案やお客様からの細かい依頼に応えることも可能になります。
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