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清水武徳さん

清水武徳さん

珠洲焼 たけのり陶房

珠洲焼に惹かれ能登に移り住んだ陶芸家
愛知県出身。京都での学生時代に初めて陶芸に触れました。大学卒業後、石川県の九谷焼研修所に入所し、その後、九谷焼の窯元で修業を続けていました。そんなとき能登半島を旅し、珠洲古陶を見たことがきっかけで、珠洲に移り住むことを決めました。
たけのり陶房
〒927-1231 石川県珠洲市若山町鈴内27-3
TEL 0768-82-5388

※記事内容は取材時のものです。掲載情報変更の場合があります。
ご利用・お出かけの際は、お問い合わせ先などでご確認ください。

◆一からつくり上げたい焼き物と出会う
 「九谷焼の窯元で修業をしていたときから、焼き物を一から自分でつくり上げることに憧れを持っていました」という清水さん。九谷焼では分業化された作業の中で生地をつくっていました。そんなとき、友人と能登半島を旅し、珠洲焼資料館をたまたま訪れたことが人生を変えるきっかけになりました。
 「室町時代には日本各地に流通したと言われる珠洲焼。初めて見た瞬間、土の素朴さと力強さに惹かれ、一からつくってみたいと思いました」。それまで学んでいた九谷焼は五彩と呼ばれる華麗な上絵付けが特徴の白磁。そこから一転して、黒灰色の素朴な土ものが清水さんの創作世界になりました。
◆自分の窯を持つために林業に従事
 珠洲に移り住むことを決意した清水さんの新たな生活は、山間の田んぼの中にたたずむ、古民家から始まりました。森林組合で3年半働き、資金を貯めてやっとの思いで窯を持ち独立しました。2001年のことです。特別だれかに弟子入りして教わったわけではなく、サラリーマンの傍ら窯元さんのところで、窯入れと窯出しの手伝いをしながら技を学びました。
 独立すると、珠洲焼の中にも九谷焼で学んだ焼き物の工程が活かされました。
◆薪と炎がつくりだす神秘的な情景
 珠洲焼は釉薬を使いません。鉄分の多い珠洲の土を使い、大量の薪を焚くことで作品に降り積もった灰が溶け、美しい自然釉が生まれます。らせん状に流れだしたもの、ガラスのように固まったものなど、情景はさまざま。「灰が溶けてこぼれだす自然の情景こそが、私にとっての珠洲焼の魅力です」。
 そして、窯焚きの終盤に行なわれる「燻べ焼き」と呼ばれる珠洲焼独自の焼き方によって、粘土の鉄分に酸素と炎の炭素が化合し、珠洲焼独特の灰黒色に仕上がります。
◆予想を超えた仕上りを求めて
 珠洲焼の自然釉の情景はいくつもの条件が重なってつくり出されます。その一つが使う薪の違いです。復興前は赤松を使い、高温で焼き締めてつくられていましたが、近年は手に入る材木が限られるようになりました。その状況の中で清水さんは雑木を使うことで、新たな作品の世界をつくりだそうとしています。「雑木で焼くと、予想できない仕上がりになります。想像以上のものが出来あがることが多いんです」。
 清水さんの作品は少しずっしりとしていながらも、人柄を移すようにどこかしら柔らかさを感じさせます。
◆新たな窯から
 2009年の秋に取材にお邪魔した時、清水さんは新しい窯を製作しているところでした。「穴窯」と呼ばれる昔ながらの窯にすることで、より珠洲焼本来の魅力を引き出そうとしています。今までは、独立時に築いた少し小ぶりな窯で焼いていましたが、これからはこの大きな窯で大きな作品もつくれるようになります。窯が大きくなれば、当然薪も多く必要になるため、今まで以上の時間を薪づくりに費やしています。
 清水さんが製作している新しい窯は、年内には完成し、2010年の春には最初の窯焚きが行なわれます。
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