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学生プロジェクト

能登島グリーンファームプロジェクト


 3.雑草大作戦ー苦あれば楽しみもありー

今年は、梅雨であるはずの6月、7月は好天に恵まれた。8月に入り、今夏も猛暑との天気予報を想像しながら、われわれ学生は暑い教室の中で、長々としゃべる教員を見ながら、教員は暑さを感じない人種だろうか、と思いつつ、ひたすら解放されるのを待つ。一方、5月の末に苗を植えた能登島の畑が脳裏を過ぎる。今はどうなっているだろうか?そういえば、先週の日曜日に探索にでかけた学生の一人が、「畑には苗はない」「雑草天国」「絶望」と言っていたが、まさかそんなことはないだろう。8月お盆明けには、能登島の畑の雑草刈りに出かけるって、そういえばゼミの先生が言っていたようだ。
7月~8月半ばまで管理不行き届きの結果、イモの苗が雑草に覆われ、危機的状況となる。
7月~8月半ばまで管理不行き届きの結果、イモの苗が雑草に覆われ、危機的状況となる。
雑草恐るべし。
5月、6月には、まだ畑の上に見えたイモの葉っぱが見えない。腰辺りまで、雑草が生い茂っている。8月の雨のせいだろう。500坪近い、17番の畑は雑草しか見えない。最初は、1日、2日雑草刈りを行えば、終了と思っていたのだが、とてもそれではおっつかない。3日目、4日目、5日目と、5日間に渡って雑草を刈り、抜き、引っ張る、ちぎる、この作業に、汗にまみれ、明け暮れた。不思議なことに、18番の道路に近い狭いほうの畑の雑草はそうひどくない。土壌が違うのだろう。
能登島の放棄畑の多くは、昭和40年ごろに開発が始められたものとのこと。後で、七尾市担当者に来ていただいた勉強会の説明でそう聞いた。
約65haの葉タバコ用の畑を開発したが、開発の終了と同時に、煙草の消費量が減少し、多くの畑は宙に浮いたのである。その後、畑は、雑草だけでなく小木まで生い茂り、毎年、毎年、自然状態へと絶えず回帰した。その結果が、今日の能登島に見られる耕作放棄地である。しかも、農業そのものがかえりみられなくなる時代にあって、能登島、また七尾でも高齢化、人口減少の波が押し寄せ、通常の畑としてすら用いられなかったのである。
 
能登島には狸が多く住むと言われているが、狸の天国でもある。お隣の道海さんの桃畑もその被害にあっているそうだ。狸は見ると可愛いが、耕作にとっては手強い大敵である。
雑草刈りも3日目、4日目、5日目となると、参加者は減り、4日目、5日目は、先生を含め、とうとう3名にまで減ってしまった。しかし、この作業を終えない限り、収穫は見込めないとの思いで、とにかく汗をながした。最終日には、先生が、鎌で指を切り、和倉の病院まで、指を押さえて車で走った。幸い5針縫ったが、大事には至らなかった。
 
雑草取り作業。8月20日から何回も実施。
雑草取り作業。8月20日から何回も実施。
  雑草取り作業、3日目、4日目となると、学生の参加もまばら。
雑草取り作業、3日目、4日目となると、学生の参加もまばら。

8月の5日間で取り残した雑草は、9月2日、3日、1泊参加者を含め、25名近くの学生が参加し、"雑草刈り取り大作戦―最後の戦い-"を実施した。
真面目に雑草をとる学生、また途中でおしゃべりをして、作業の進まない学生など、それぞれであった。こんな時に、同級生の性格が垣間見える。さすがに、この2日間で、一部を残して、ほぼ雑草の80%程度を取り去り、イモが何とか顔を出してくれたのである。
もちろん、「イモ切っちゃった!」という声がいたるところから聞こえたが、雑草に絡まったイモを、雑草と区別しながら切り取るのは相当神経を使う作業なのである。一同、農業の苦労を身にしみて味わった1日となったのである。
8月末には、3名しか参加しなかった「雑草大作戦」であったが、今回、9月2日は25名を超える学生が参加した。その理由は?BBQである。BBQに釣られたのである。
 
会場は「能登島家族休暇村」。9月2日、午後1時から、3時まで、野菜を切り、肉を焼き、ビールも少し飲み(未成年は禁酒)、いい気分で、再び、畑に戻り、雑草処理作業を開始した。「能登島家族休暇村」は、遠くに海と島がいくつか見え、穏やかな日本の美しさが実感できた。瀬戸内海にも似て、日本の内海の風景は独特の美がある。緑と穏やかな海のコントラスト、そして青い空。日本の海の美しさの特徴は、その背後の日本の緑豊かな海岸、そしてそれにつつまれるようにして抱かれた里村のひとなつっこさである。授業でヨーロッパ人の扱った瀬戸内海の描写に関し、説明を受けたが、明治期、中近東、インド、アジアの国々を巡って、瀬戸内海に入ると、その楽園的な美しさに感動しないヨーロッパ人はいなかったとのことである。七尾湾は、そんな人間的なやさしい美を宿している。
しかし、花より団子、大いに食べ、そして、その晩は、能登島の民宿に宿泊し、再び食後、2次会に突入したのである。-人生、苦あれば楽あり―。
 
雑草作業を終えて。ほっと一息。記念写真。
雑草作業を終えて。ほっと一息。記念写真。
  雑草取り作業の日、「能登島家族休暇村」でBBQ実施。冷たいビールが心地よく喉を潤す。(未成年は除く)
雑草取り作業の日、「能登島家族休暇村」でBBQ実施。冷たいビールが心地よく喉を潤す。(未成年は除く)
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