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学生プロジェクト

能登島グリーンファームプロジェクト


 2.能登島グリーンファームプロジェクト開始ー苗の植え付けー

5月、七尾市役所に行われた入札に学生5名、教員1名が参加した。われわれには、本来は最も小さい畑(18番)のみで十分に思えたが、当初、18番の畑は水利施設がないと聞かされていたこともあり、17番の土地を借りることができればと考えたが、希望通り必ずしも17番の畑を落札できるとも限らないので、18番の畑も同時に入札することとした。
17番には、もうおひとり入札された方がいらっしゃったが、思いがけず運よく、われわれは、2区画、2000m2落札したのだった。
七尾市が貸し出す畑は再生の作業を終えた畑である。他の放棄畑は小さな木立、雑草の緑と枯葉色を特徴としているのに対し、再生事業の対象となった畑は、雑草はなく、茶色い、「いかにも畑です!」という魅力的な姿。これなら、なんとか、耕作も簡単にできそうとわれわれは信じたのである。しかし、そこから、われわれの苦労は始まった。
実際に畑に降り立つと、耕されてはいるにせよ、かなり固い土の塊が、ごろごろしている状態。一瞬で、"これは大変だ"という印象に襲われた。実際、苗の植え付けなど、とてもできる状態ではなかったのである。
七尾市役所に、耕作器具の貸し出しなど相談しても、「人海戦術で実施してください」「投資はいくらする予定ですか」との答えが返ってくるのみの状態の中、絶望的な気分に襲われたものである。戦前、夢を抱いて、海外に移住し、農業に身を投じた日本人たちが、劣悪な土地を前にして絶望する心境に思いを馳せたが、もちろん、それとは比較にならぬほど、われわれは随分恵まれた状態であったことに疑いはないにせよ、当初の楽観を根底から覆すものであった。
 
イセキ農機、能登営業所長・大友氏ならびにゼミ生・瀬戸君。大友氏ともう一名来られて、トラクターで畑を耕していただき、畝立ても行っていただいた。感謝、感謝である。
イセキ農機、能登営業所長・大友氏ならびにゼミ生・瀬戸君。大友氏ともう一名来られて、トラクターで畑を耕していただき、畝立ても行っていただいた。感謝、感謝である。
その後、耕作機械どころか、鍬(すき)さえ十分に持ち合わせていない学生グループであるわれわれとして、どう対処するか、2~3週間悩まされることとなった。最終的には、ゼミの卒業生のひとりが井関農機株式会社に就職したことを思い出し、連絡をとることとした。
その結果、井関農機・能登支店長を紹介していただくこととなり、図々しいとは思ったが、窮地を正直に話し、相談したところ、「分りました。耕してあげましょう。」とのことばを耳にした時は、まさに地獄に仏であり、最近これほど嬉しく感じたことはなかった。
5月28日、能登支店長が自ら、もうひとりの担当者とふたりでお見えになり、トラックで耕運機を大阪から運び、午前中の数時間で耕作し、畝立てまでの作業を行っていただいた。「畑に大きな石がごろごろしており、歯が折れましたよ」とのことばに恐縮しつつ、その後ただちに、「有機牛糞肥料」(20Kg)を約50袋購入、ふたつの畑に施肥し、5月30日のゼミ生「苗植えDay」に備えたのである。それに先立ち、スイカの苗を数本植えた。途中までは順調に育ったのだが、つるが1~2メートル伸びた7月頃、いずれも葉が病気の状態となり、落胆させられた。土壌、害虫、天候不順この3つのトリプルパンチに見舞われたものであると想像しているが、詳しい原因は不明である。
今年は、能登島、七尾のスイカは一般的に不作だったようだ。天候のせいである。これで、夏、皆でスイカを収穫する楽しみが、まず、奪われたことになる。「まず」と書いたのは、この後も想像以上の困難さ、すなわち農業の大変さを思い知らされたからである。
 
耕した畑に有機肥料「牛糞」を散布する瀬戸君。
耕した畑に有機肥料「牛糞」を散布する瀬戸君。
  すいかを3本植えた。当初、最低40個くらいのスイカの収穫を見込んでいたが、苗がいずれも順調に育たず、収穫はゼロであった。
すいかを3本植えた。当初、最低40個くらいのスイカの収穫を見込んでいたが、苗がいずれも順調に育たず、収穫はゼロであった。
5月31日(日)、ゼミ生約20名が能登島に向かった。さつまいも500本、とうもろこし、枝豆の数10本の苗を植えるためである。28日に、道路をはさんでわれわれの畑に隣接する果樹園で桃の手入れをされていた道海さんの知己を得て、JA能登わかばにも連絡を取ってもらい、当日苗植えについて教えてもらうことになった。
31日当日は、道海氏、JA営農部長・寺西氏を含め3名の方に実地に指導していただいた。
苗を植えた後の1週間、雨が降らずやきもきしたが、とは言っても簡単に能登に向かうこともできず、寺西氏に連絡を取って確認したところ「まだ、大丈夫でしょう」との返事を頂いたので、1週間後の日曜日、水遣りにでかけたが、枯れていることもなく一安心であった。
7月は、比較的雨が少なく、まだ雑草も少なく、管理にさほど苦労することはなかった。が、しかし、大変なのは、雨の多い、8月後半に入ってからであった。まさに、雑草が全体を多い、われわれ一同、呆然自失の体であった。
 
苗植えの日、JA能登わかばより、営農部長寺西氏ははじめ、道海さんも来られて指導していただいた。
苗植えの日、JA能登わかばより、営農部長寺西氏ははじめ、道海さんも来られて指導していただいた。
  18番の耕作地で、豆、とうもろこしなど植える。
18番の耕作地で、豆、とうもろこしなど植える。
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