能登スタイル

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八郎兵衛さんの、よもやま話


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寺家シンデレラ
干し芋
 「火輪」を作ってくれと言ってきたのは「権郎」(ごんろう)こと、前浜勇雄さんや。前浜さんは寺家町で、「能登かぼちゃ芋」を使った「干し芋」を作っている。能登かぼちゃ芋というのは、能登半島に昔から伝わるサツマイモで、果肉が金色でかぼちゃに似ていることから「能登かぼちゃ芋」と呼ばれているということやった。
 

 この能登かぼちゃ芋を蒸す釜に、火輪が使われるのやそうや。なんとか火輪を作ったけれど、うまい具合に役にたっとるかどうか、ちょっこし心配で、前浜さんに工場を見せてもらうことにした。これには女房が、全権委任大使で言ってきたので、報告は女房から。
工場の入口には「寺家シンデレラ  前浜商店」の大きな看板がかかっとりました。
前浜さんは「昔、シンデレラというお姫様がおったやろう、カボチャの馬車に乗って王子様のとこへ行った。
それが名前の由来や、干し芋で金の馬車に乗られりゃなあと思うて」と言うたった。なるほど、ほうやからシンデレラなんや、いい名前やなあと思うたわね。
 
工場の中で、「これが八郎兵衛さんに作ってもらった火輪や」と、教えてもろうた。
父ちゃんの作った火輪はちゃんと役にたっとりました。
 
焦げ目のついとるとこを撫でて、ようがんばっとるなあと褒めてやりたいくらいでした。
父ちゃんも、きっと喜ぶことでしょう。ここでわたしの大役は終わったんやけど、「せっかく来たったんやから、干し芋の作るとこを見ていかしぃね」と言われて、見せてもろうことにしました。
 

 太くてころころとした芋を機械に通して洗い、五段に重ねた蒸籠で二時間ほど蒸すそうです。
それから乾燥機に一枚ずつ並べて干すんやそうやけど、芋は同じ厚さに切らんといけません。
そこで前浜さんは、自分で芋切り機械を考え出したんやそうです。
なんとも多才な人やこと。
手間ひまかけて、ひとつひとつ丁寧に作っとってやと感心したわいね。この干し芋を食べたら、本当にシンデレラになれそうやわ。
 

 さてさて、早いとこ家に帰って、父ちゃんに報告するとしましょう。
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