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私たちの地域づくり紹介

3.七尾のこだわり醤油店
能登は七尾市一本杉通りに店を構える、小さな小さなお醤油屋さん、「鳥居醤油店」。私達地域ブランディング研究会一行は能登で輝いている人々を追い求め、この商店を訪れました。ここでは「鳥居醤油店」で私達が出会った魅力溢れる人々をご紹介したいと思います。
■昔ながらのお醤油店
右側が鳥居正子さん
右側が鳥居正子さん
一本杉通り中程に位置する「鳥居醤油店」。明治時代に建てられたという店舗はいかにも当時の面影を残していて、何とも荘厳な趣でした。改装を重ねつつも能登有数の歴史街道一本杉通りの雰囲気を守るため、昔ながらの面影を保つこの外観。ここからも、昔ながらのお醤油の味を守ろうとする意気込みが伝わってきます。
さて、ここで私達を出迎えてくれたのは、鳥居醤油店三代目当主の鳥居正子さん。私達は丁度この日行われるお醤油の製造過程を取材する予定でした・・・しかし!小ぎれいな服装で取材に伺った私達は早速ご主人正子さんからダメ出しを受けてしまいます。「取材するからには暖かくて汚れても大丈夫な格好で体験しなきゃ!」とのことでした。何だか先行きが不安ですね。おろおろしてしまった私達にご主人が貸し出してくれたのは、温かみのある厚手のおしゃれなもんぺと、お友達のデザイナーさんが作ってくれたというお揃いの手ぬぐい。「風邪をひいてはいけないから」という温かいお気遣いでした。それでは気を取り直して、製造体験開始です!
■製造は全て手作り!女主人のこだわり
質素だが、趣のある作業場
質素だが、趣のある作業場
早速私たちは店の奥にある小さめな蔵へと通されました。そこには、昔ながらの機材、圧搾機や窯の他、小麦を砕く機械などがあるだけで、意外なほどに質素な佇まいでした。
というのも、ご主人正子さんが代々受け継がれてきた製法を守り抜こうという姿勢を貫いているからなのです。
大豆を手作業で煎るのは大変
大豆を手作業で煎るのは大変
「鳥居醤油店」では新しい機械を取り入れ人の手を省くことなく、一つ一つの工程に大変な労力を費やします。それは正子さんの、〈人の手の力を大事にしたいから〉という信念ゆえ。聞こえはなかなかカッコいいかもしれませんが、実際の作業は大変です!小麦を煎って、煎ったものを砕く機械に移し替え…その間にも大豆を窯で煮て・・・と、運動不足の大学生には大変な重労働です。皆で腰が痛いと嘆きながらお手伝いをしていましたが、次第に作業にも慣れてきて体の使い方も少し様になってきました。
こんな風にお伝えすると、昔ながらの製法のお醤油造りって、何だか体力的にも精神的にもハードな作業なのでは!?と思われてしまうかもしれませんが、全くそんなことはありません。ご主人正子さんがとっても魅力的な方で、作業中の蔵は四六時中笑い声で溢れています。蒸した大豆の湯気にまかれている私達なんかには、「大豆の湯気はお肌にもとってもいいのよ」と声をかけて下さいました。そういえば、「今日はすっぴんだから恥ずかしいわね」とおっしゃる正子さんのお肌も白くてつるつるです。地元産の無添加大豆から出る湯気だからこそなんでしょうね。
また、先程にも書いたように、正子さんのポリシーは〈人の手の力を大事にすること〉。だから、4日間麹を発酵させる部屋、室(むろ)の中で寝かせられる、大豆と小麦と麹菌をミックスしたもののお手入れも全て手作業です。麹蓋の中に入れられたそれらを、適宜場所を移動させてあげるのはもちろん、一つ一つかき混ぜてあげるのも私達の手。お醤油って大量生産・機械化して作っているイメージがありますが、ここ「鳥居醤油店」では、本当に一から十まで人の手で作ってしまうのです。その工程の中で正子さんたちは、素朴な愛情や温かみをお醤油へとしっかり閉じ込めているのだなと感じました。
■温故知新!新たな試み
地元ならではの御馳走です
地元ならではの御馳走です
古くからのスタイルを守り続ける正子さんですが、新しい工夫を取り入れていこうとする姿勢も忘れません。シンプルな店内でもひときわ目を引く外観を持つのは、名付けて「お醤油ケータイ」。出かけ先でも鳥居醤油店の味を楽しめるようにと、若い女性にも受けそうな小さくて可愛いデザインです。
その他にも、醤油のもろみから作ったノンアルコールの甘酒や漬物床などなどネーミングからも思わずほっこり感じるようなものばかり。
鳥居醤油の皆さん、ありがとうございました!
鳥居醤油の皆さん、ありがとうございました!
この日作業後にご馳走になったのは、鳥居醤油店特製の味噌から作られたお鍋や能登産大豆のかき揚げ。せっかく地元産の大豆や小麦を使ってお醤油を作っているのだから、それを活かしたお料理や商品作りを考えているのだとか。古き良きものを守りつつも、常に前を見据える姿勢。小さな町の小さなお醤油屋さんですが、こんなところから地域が活性化していくのではないか・・・そんな兆しさえ垣間見えたように私達には感じられました。
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