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のとだより
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学生プロジェクト

灯を、穴水商店街に

 
2.加夫刀曳き船祭りに参加して

神輿を担ぐ地区住民と学生
みなさんは加夫刀曳き船祭り(かぶとひきぶねまつり)を知っていますか? この祭りは、8月の朝6時に穴水町甲地区の大山にある加夫刀比古神社から、ご神体を2台の神輿に納め、船に乗せて巡航して海の安全と大漁を祈願する伝統行事です。船から降ろした後は、対岸の黒崎地区をはじめとした4つの集落を練り歩き、最後は約200段もある階段を一気に駆け上って神社へと戻ります。
2009年8月22日。私たち金沢大学・星稜大学の学生が加夫刀曳き船祭りに参加しました。その祭りの様子を紹介していきます。
 
神輿を担ぐ地区住民と学生
神輿を担ぐ地区住民と学生
星稜大学の池田ゼミの学生と共に、まずは公民館でお揃いの半被(はっぴ)に着替えました。「これから祭りに行くぞ!」という強い気持ちが湧きあがってきました。神輿には10人くらいで担ぐ大きいものと、7~8人で担ぐ小さいものの2種類があります。まずは加夫刀比古神社の麓にてご神体を神輿に納める儀式を行い、その後全員でお神酒を飲みました。その後2台の神輿を住民の方の船に乗せて湾を周回し、海の安全と大漁を祈願しました。何回も湾を回った後に対岸の黒崎地区に着き、船頭さんの身長の3倍以上もある棒を使って船を岸に寄せていました。これが実はとても技術がいることで、漁師の多い甲住民ならではの技術だと思いました。
 
子どもやお年寄りなど祭りに参加していない方もたくさん観に来ていました。、道しるべのために道に盛られた土を辿りながら地区内を巡ります。途中、神輿に対向車が向かってきてすれ違い、ハラハラしましたが、これが田舎の祭りの醍醐味だと思いました。祭りの掛け声は、一般的な『ワッショイ』ではなく、『チョーサイヤー!!』。『長く栄える』という意味があると教えてもらいました。
 
太鼓を叩く子どもたち
太鼓を叩く子どもたち
途中で担ぎ手が民家の前で休憩を取りました。その際に、家の人が手作り料理やジュース、お酒、アイスなどを振る舞い、担ぎ手を労ってくれます。休憩中は太鼓を叩いている人もいて、太鼓の音に誘われてたくさんの人が集まってきました。小さい子どもたちが地域の人と一緒に太鼓を叩く姿を見ながら、きっと大人になってもこの祭りに参加したことは大切な思い出として残るだろうと感じました。学生たちはみんな思い思いに過ごしながら、地域の方々と交流をしました。
 
祭りの様子
昼休みは4か所に分かれて昼食をとりました。それぞれの場所で、地域の方々が用意してくださったごちそうを頂きました。そして、昼食を取りながら、地域の方の祭りや地域活性に対する熱い思いを聞くことができ、みなさんがこの加夫刀曳き船祭りに様々な決意を持って臨んでいることを感じました。
神輿を担いだ一行は、加夫刀比古神社に戻る前に恵比寿神社を経由しお参りをしました。恵比寿神社は、伝統的な神事として古くから相撲が行われていた場所で、学生が氏子総代の方と一番勝負を行って交流しました。結果は学生の勝利でしたが、最後は両者握手をして笑顔で勝負を終えました。
 
長い階段を登る神輿
最後は、大山にある加夫刀比古神社を目指して約200段ある階段を駆け上がっていきます。中腹で一度休憩を取り、昔からの伝統である氏子総代の方と担ぎ手の代表による駆け引きが行われました。これは昔、祭りの神輿を町の有権者が住民に依頼して神社に神輿を運んでもらっていて、その報酬をこの中腹で決めていたことに由来します。時には激しい言い合いになることもあったそうです。
駆け引きが一段落すると、いよいよ神社まで一気に上っていく、この祭り最大のイベントです。みんなで声を出し合い上っていく姿はとても壮大でした。上り切った後も神社の周りを駆け足で回るため、神輿を降ろすころには全員へとへとになっていましたが、達成感に満ちた表情をしていました。この後神輿を神社の中に奉納し、お参りを行いました。
 
加夫刀曳き船祭りに参加して地域の人の優しさと熱意に触れ、「祭りっていいな」と感じました。その地域独特の祭りの形を未来へ受け継いでいくことが大切だと感じました。みなさんも是非、能登に訪れて祭りに参加し、能登の人たちの熱い思いに触れてみてください。
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