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のとだより
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学生プロジェクト

日向文恵さん

日本の里100選「金蔵」から見る「日本一の星空」

 
地上の星② 「オープンカフェ木の音」女将 日向文恵さん

能登の星空は美しい。人工的な光が少なく、空気が澄んでいるこの地域は、満天の星空を見る格好の条件がほとんどすべて揃っているのだ。晴れた日の夜には、吸い込まれそうな満天の星たちに包まれる。慌ただしい日常を忘れ、心から感動できる瞬間だ。しかし、この地の星は空だけにあるのではない。
地に目を向けてみれば、「地上の星」ともいうべき素晴らしい人たちがたくさんいるのだ。この星たちもまた、私たちの心に喜びや安らぎを与えてくれ、能登をいっそう美しい場所にする。
今回の能登取材では、その輝ける「地上の星」たちの中の、2人の方を取材させていただいた。1人は金蔵の慶願寺で地元の食材を生かした料理を提供する「オープンカフェ木の音(こえ)」の女将、日向文恵さん。そして、もう1人は19世紀後半に能登を訪れたアメリカの天文学者パーシバル・ローエルの研究をする坂下璣(たまき)さんだ。まずは、「オープンカフェ木の音」女将、日向文恵さんについて紹介しよう。
■「音」と書いて「こえ」と読む
「オープンカフェ木の音」
「オープンカフェ木の音」は輪島金蔵にある慶願寺の中のカフェで、寺の台所である庫裏と本堂とをつなぐアーチ状の渡り廊下にテーブルやいすが並べられている。もとの形をそのまま残したという丸く切り抜かれた窓が特徴的だ。金蔵の緑に囲まれ、「木の音ピザ」や「金蔵ハイカラ丼」など、色鮮やかで地元の食材がふんだんに使われたおいしい料理を食べることができる。もちろん、すべて女将である日向さんの手作りだ。
そんな素敵な「オープンカフェ木の音」で私がまず日向さん聞きたかったことは、このカフェの名前の由来だった。「音」と書いて「こえ」と読む。なぜなのか。「音(こえ)」には、「遠いところのものを大きく聴く」といった意味があるそうで、このカフェに「自然の音を身近に感じながら」という意味を込めたそうだ。また、このお寺のお経の中にも、「音」と書いて「こえ」と読む部分があるという。「音」という一見ありふれたたった一つの文字に、このような深い意味があるところに、開店間もないカフェを支える慶願寺の創立500年以上の歴史と思想の深さを感じた。
このカフェは、8月16日の万燈絵などで金蔵を訪れる県内外の人々のための休憩場所を作りたいという思いと、「せっかくある地元のおいしい食材を使わない手はない」という日向さんの熱心な思いが合わさり、2005年に生まれたそうだ。立ち寄ったお客さんが喜んで帰っていく、ゆったりと落ち着いた時間を過ごしていただける、それが日向さんにとってこの上ない喜びになるという。
■料理体験
ピザ
今回の取材では、特別に料理体験もさせていただいた。この日は近所の方が一人、お手伝いに来ていた。夏などの忙しい時期で日向さん一人では大変な時は、このようにして近所の方々に手伝ってもらうという。人と人との温かいつながりを感じた。
料理は、日向さんの指示で段取りよく進められていく。私も、金蔵ハイカラ丼に添えるけんちん汁作りや、ピザ作りを手伝わせていただいた。
「ちょっと、庭の春菊採ってきて」
などと、カフェの外の庭から様々な野菜が持ち込まれる。「日向さんはすごいよ。その場その場で考えて、毎回違う料理ができるんだから」と、お手伝いに来ていた方が笑いながら言った。もともとは栄養士だったという日向さん。その時ある食材をバランスよく生かし、自由自在においしい料理を作ることができるのだ。このようにして、「オープンカフェ木の音」では日々新しい味が生み出され続けている。地元食材を使う、四季に合わせた新鮮な食材を使うということにこだわったカフェならではのことだろう。
 
今回「オープンカフェ木の音」とその女将日向文恵さんを取材させていただき、金蔵に住む人の心の温かさに触れられたような気がした。金蔵への観光客をもてなす心、お客さんの些細な幸せを願う日向さんの心、互いに協力し合う近所の方たちの心。すべては、人と人との温かい心のつながりによって生み出されている。そして、金蔵の澄み切った空気の中で、実際に日向さんの地元食材を使ったおいしい料理をいただくことで、私たちはつかの間の幸せな時間を過ごすことができた。ここでは、本当にゆっくりと時間が流れていくようだ。
 
日向さんは、まさに能登の「地上の星」だ。人工的な光が少なく空気が澄んでいるこの場所で、ひときわ輝いている、明るい明るい「地上の星」だ。
参考資料
金蔵学校ホームページ 
http://po5.nsk.ne.jp/~gakkou/index.html 
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