能登スタイル

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おばあちゃんの暦

干物作り
(12月)


本格的な冬は目の前。
海からの吹く風が強くなり、冷たくなる今日この頃。
こんな寒空の中、魚がキラキラと干される季節。

※内容、時間、料金など掲載情報は取材時のものです。
ご利用・お出かけの際は、お問い合わせ先などでご確認ください。

■美味しい干物シーズン到来
どんよりした鉛色の雲に覆われ、海からの寒風が吹きつけるようになると、干物作りのシーズン到来。
やっぱり干物作りには寒風が一番!
それに、虫も少ない。でも、ネコは...

能登島えのめ町。
えのめ漁港を有するこの地域は、能登島でも最も美味しい干物ができると住民一同自負しています。
それは、海からの潮風が干物を美味しくするからなのだそう。
■朝獲れを干す
皆で集まる時に食べようと、今朝おばあちゃんは知り合いの漁師さんに頼んで、小さめのアジをタンクに1/3取っておいてもらいました。
朝とれのアジ。ぴんぴんキラキラ。
それを、ばあちゃんが汲んできた海水に少し塩を加え、アジを午前中の間つけておく。しっかり塩味を漬け込むのです。
海水を使うことで青魚であるアジは、干し上がった時にきれいな青色になるんだとか。
■竹串も自家製
お昼ご飯を食べ、ちょっと休憩した後に干物作りの開始。

自家製の竹串に、アジを一つ一つ繋いでいきます。竹串はタンクの幅よりちょっと広めなのがポイント。
えらの部分を手で押さえると、アジの口がぴゅっと開く。
えらの横から差し込んで口から竹串を出していく。
一つの竹串に10以上のアジを繋ぎ、タンクに引っ掛けておくのです。

ばあちゃんは慣れた手つきでどんどんアジをつないでいく。
1/3のタンクのアジは、見た目以上に多く、以外と手間がかかる仕事。
それでも、通りがかる近所のおばあちゃん達との会話を楽しみながら、常に手は動いているばあちゃん。

アジの中に一匹だけカワハギが混じっていました。
それを、離乳食中の私の息子に食べさせてと、おばあちゃん。
■一等地の干場
さて、繋いだアジを、ねこに載せて移動します。
行き先は、漁港も見えるばあちゃん特製の「干場」
海からの風が吹抜ける一等地にある場所。

まわりをネットで囲み、干物作りは常にネコとの知恵比べと笑うばあちゃん。
この美味しそうな獲物を、ネコは常に狙っているんだと言います。
ネコの餌食になったことも数知れず。
アジを繋いだ竹串を引っ掛けるのはロープ。
藁やビニールのロープが干場にはぶら下がっています。
藁のロープはおそらく畑や田んぼで使っているもの。
そしてビニールのロープは漁の網に使うものでしょうか。

繋いできたアジを、干していきます。
アジは皆口をあけて一方向を向き、今朝水揚げされた、えのめの漁港を見ながら数日間干されます。
■やはりネコが...
そして、3日後。
ばあちゃんが、そろそろアジを取り込むよと。
風によくあたり、晴れ間も比較的多かったおかげで表面はからからに干せているのだそう。
ただ、やはりネコが。。。

干場に行くと、アジが7、8匹ほど食いちぎられていました。
「またネコにやられてしまった...」と、ばあちゃん。
「どこからはいったんかね」と言って、一生懸命ネコの入り口を探すも、見当たりません。
どこも完璧に塞いであり、ネコが入ってでた形跡が見つからず謎は増すばかり。
■美しいブルーの干物
それでも、今回の干し上がりには満足の様子。
「海水使ったからきれいな色に干せたわ。ブルーやわ。」
と。
干されていたアジは、本当にきれいな青色をしていました。
そして、表面はしっかり乾燥しているのだけど、手で少し触ってみると内側はしっとり弾力が。
これは美味しそう。

「味見に少しどうぞ」と、おばあちゃんはその干物をたくさん袋に入れてくれました。
さて、今日はこのアジを能登の炭で焼いてみよう。
能登のお酒もあったらいいな等、想像を膨らましながら。

冬の潮風で作られたアジの干物。
どんな味がするのでしょうか。
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