能登スタイル

パソコン版スマートフォン版

<広告>


のとびと
<広告>

和宗 貴徳さん(輪島市)

和宗陽斉/和宗農園

農業にも取り組む、輪島塗の蒔絵師
輪島生まれ、輪島育ち。輪島塗りの蒔絵師として活動するかたわら、田んぼや畑をはじめとした農業にも取り組み、山では原木しいたけの栽培も行っている。まさに半農半Xの生き方のお手本。
和宗農園
〒928-0026
石川県輪島市西脇町河内30
TEL:0768-22-7611
漆芸 和宗陽斉

※記事内容は取材時のものです。掲載情報変更の場合があります。
ご利用・お出かけの際は、お問い合わせ先などでご確認ください。

■本業は蒔絵師、副業は農業
和宗さんの職業は、輪島塗の蒔絵師。100以上もの工程を経て生み出される輪島塗のなかでも、漆器の表面に漆で絵や文様で彩っていく職人さんです。

そんな和宗さん、蒔絵師のかたわら、農業にも積極的に取り組んでいます。
田んぼや畑仕事はもちろんのこと、先祖代々受け継いできた山を利用して、原木しいたけの栽培も行っています。夏場は蒔絵の仕事を朝から夕方まで行い、夕方からは農業。しいたけの収穫時期になると、朝から夕方まではしいたけの仕事、夜から蒔絵の仕事をこなしています。

もともと、農作業ができない冬場の仕事として発展してきた輪島塗。農業をしながら仕事をすることは、昔ながらの能登人の生活なのかもしれません。
■蒔絵師としての和宗さん
昔から絵を描くのが好きだったという和宗さん。
漆以外の仕事は考えていなかったそうです。
高校を卒業した後は、蒔絵師の世界に入り、輪島で15年もの修行を積みました。
輪島に生まれて、ずっと輪島で育ってきましたが、3ヶ月間だけ金沢で会社づとめをしていたそうですが、すぐに輪島に戻り、いち職人として再スタートしました。
お椀などをはじめとした伝統的な輪島塗も手がけながら、蒔絵の技術を使って今までになかったような新しい作品づくりにも取り組んでいます。
■農業に対する心境の変化
若いころから両親の田んぼや畑仕事を手伝っていましたが、当時は農業をやっていけるのか、不安に思っていました。いざその田んぼや畑や山を譲り受けるとなったときに、蒔絵師の仕事を理由にして継がずにほったらかすのはだめだと思ったそうです。そこで、農業のやり方を習わなければいけないと思い、農業を始めました。

また、2011年の東日本大震災が起こったことがきっかけで「人ができることは限られている。自然には逆らうことはできない。人は生かされている。」と思ったのだといいます。ニュースを聞いてすぐに食料を作ろうと思い立ち、震災の1時間後には畑に出たのだそうです。
震災の前までは、蒔絵のコンクールに作品を応募するなど、自分の名声を上げるために仕事をしていたけれど、これをきっかけに、喜んでもらえるような食料を作りたいと思うようになったのだといいます。
■こだわりは愛情!原木しいたけの栽培
農業の中でも、ひときわ力を入れているのが原木しいたけの栽培。ひとりで山を整備し、しいたけを作る環境を整えていったのだそうです。育てているのはのと115という品種で、大きくて身が厚いのが特徴です。
原木のある場所に行くと、「おはよう」「今日も頼むね」「頑張れよ」と声かけ、愛情たっぷりに育てています。
「情熱をかけてつくると自信をもってすすめられる。ただ適当に作っているだけではだめ。大きくなってくれるのはシイタケの力。自分はその手伝いをするだけ。」と和宗さん。
育つまでに2年かかるキノコも、「もう出ていいんだぞー」と声をかけて育てていたら1年で育ったというのだから、言葉の力はすごいですね。
■身のまわりにある資源
輪島生まれ輪島育ちの和宗さんも、若い頃に一度外に出た経験が、改めて輪島の良さを再認識するきっかけになったのだそうです。そして、椎茸の栽培を始めたことで、自分の住んでいる地域の資源の豊かさを実感し、持っている田んぼや畑や山をもっともっと生かしたいと思うようになったといいます。

「能登のいいところは素朴なところ。その中にあたたかさもあるところ」だという和宗さんは、まさに素朴であたたかいのとびとそのもの。
4人のお子さんがいらっしゃるそうですが、「戻ってくるって言ってるやつは一人もいない。でも最後に一人戻ってくれたらいいなぁ。」と、受け継がれて来た素晴らしい田んぼや畑、里山がずっと続いていくことを願っておられました。
商品お取り寄せはこちら
<広告>

PR

能登の産品を販売中!能登スタイルストア

活きサザエを産地直送

広告募集