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登谷 良一さん

登谷 良一()

「揚げ浜式製塩法」で塩を生産する浜士

伝統の技で能登の塩を造る
昔ながらの「揚げ浜式製塩法」で能登の海水から自然塩を生産する浜士(はまじ=製塩技術者)。平成9年から「奥能登塩田村」で塩造りの体験指導も行い、石川県から「ふるさとの匠・伝統の匠」に認定されている。1948年生まれ、珠洲市在住。

※記事内容は取材時のものです。掲載情報変更の場合があります。
ご利用・お出かけの際は、お問い合わせ先などでご確認ください。

奥能登塩田村(おくのとえんでんむら)
〒927-1324 石川県珠洲市清水町1-58-1 
TEL 0768-87-2040 FAX 0768-87-2032

ツーリズム・プログラム
●塩づくり体験
体験には「砂集め」「海水まき」「釜焚き」の3コースあり、それぞれ料金と所要時間が異なる。「釜焚き」コースの料金は500円で、揚げ浜の天然塩10gを持ち帰ることができる。全コースを体験すると3500円(塩50g)。予約制。5月から9月末まで。雨天中止。
■能登の揚げ浜式製塩
能登では1596年に「揚げ浜」での塩づくりが始まった。登谷さんは、いまもその当時とほぼ同じ方法で塩を造っている。
伝統的な製塩法には江戸期に瀬戸内地方で見られた、潮の満ち引きを利用して海水を自動的に塩田に引き込む「入り浜式」がある。しかし、潮の干満差の少ない能登では、海水を桶で汲み、人力で塩田まで揚げる「揚げ浜式」で塩が造られた。盛夏に海水を汲み、海辺よりも一段高いところにある揚げ浜まで運び上げることが重労働であり、塩がいかに貴重なものであったかが偲ばれる。
揚げ浜式は、細かい砂を敷いた塩田に海水を手桶で弧を描くようにまき、天日で乾燥させ、塩分を含んだ砂を集め、海水をかけ、塩分濃度の高い「かん水」を集め、それを釜で煮詰め、塩を造る。
揚げ浜式製塩が現存するのは珠洲市だけで、国の重要無形文化財に指定されている。
■道の駅「すず塩田村」
能登半島には多数の製塩跡が見つかっている。「奥能登塩田村」は能登の塩造りの歴史と伝統を再発見し、継承するために造られた。
平成18年4月28日からは「道の駅」になり、より気軽に立ち寄ることができる観光スポットになった。
「塩の総合資料館・揚浜館」では、揚げ浜塩田のジオラマ、塩づくりの歴史、世界各地の塩の結晶の展示などを見ることができる。入館料大人300円、開館時間は9時から17時まで。
物産販売コーナーでは、塩田村で造られた「奥能登揚げ浜塩」や「天然にがり」を販売。揚げ浜の塩を使ったジェラートなど、塩をテーマにした色々な加工品もある。
体験塩田では「揚げ浜式」の塩づくりを体験でき、塩づくり用釜屋の見学もできる。期間は5月から9月末まで。雨天の場合は塩造りは行わない。
■登谷さんと塩造り
塩を造る期間は、雨が少なくて気温の高い5月から9月までに限られている。だが、登谷さんは1年中、塩造りに関わっている。冬は釜で炊く薪を造る。釜焚きは12月まで行うので8ヶ月分の薪を冬の間に準備しなければならない。能登の山から杉の間伐材などを集める。
塩造りは重労働である。釜炊きだけでも、荒炊きで6時間、仕上げで16時間くらいかかる。辛いが、出来上がったときの喜びも大きいと登谷さんは語る。
昔ながらの製法や天日干しで人気があるので、手間はかかるが、できるだけ昔からの方法に近づけている。海水を汲み上げる桶も、わざわざ木桶を新調した。
伝統の製法にこだわる登谷さんだから、旨みの詰まった揚げ浜の塩ができる。
 
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