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府玻 千鶴子さん

府玻 千鶴子(ふわ ちづこ)

民宿ふわ 女将

能登の風土料理「いしりの貝焼き」を地元の名物料理にした宿
能登に生まれ、波の荒い外浦での漁業の苦労を見て育ち、嫁ぐなら凪いでいる内浦側と決めていた。宇出津の港を目の前に臨む家に嫁ぎ、定置網用のわら網製造販売から民宿経営に転じた後、能登の伝統的な日常食だったいしりの貝焼きを、能登を代表する名物料理へと成長させた。
民宿ふわ
〒927-0433 石川県鳳珠郡能登町字宇出津ウ124 
TEL 0768-62-0150 FAX 0768-62-1300
宿泊料金 1泊2食 7,350円~

※記事内容は取材時のものです。掲載情報変更の場合があります。
ご利用・お出かけの際は、お問い合わせ先などでご確認ください。

■いしりの貝焼きを名物料理に育てた
うちの実家も貝焼きが好きで好きでたまらなかった。おばあちゃんたちが、夏になるとナスを炊いては食べていたのを覚えています。実家は漆器屋だったけど、貝はあった。結婚してこの宇出津に来て、「ああ、いしりの貝焼きがある、貝がある」ということで、ここに来ても貝焼きをした。
漁師たちは沖から帰ってくると、頻繁にいしりの貝焼きを食べていたのを、今でも覚えています。あんな時分は七輪で火を起こさんでも、囲炉裏で作っていました。
■各戸の自家製いしり
昔は、いしりも各家で作っていた。塩気が足りなくて腐ったという家があったり、逆に今年はちょっと辛かったとか。でも美味しかった。子どもの時、私はあんまり好きでなくて食べなかったけれど、だんだん年齢とともに懐かしい味になった。まさか民宿をすると思ってなかった。物心つく時分には食べていたと思う。
いくつの時だったか、みんな兵隊にとられる時に、私の父親が「定置網をおろさんか」と言い出した。お酒の席でそんな話でも出たのか、それで漁業を始めた。実家は今も漁業をしている。私の兄弟は7人で、九州・四国など全国に散らばっています。輪島に残っているのは兄貴だけ。
■特徴を生かして料理する
料理は、何をメインにするかが無いと、ただ飾ってもよくない。私が思うのは、ブリならブリのやっぱり特徴を生かして料理すること。囲炉裏で大鍋に、じゃがいもやかぼちゃを入れて炊く。
お客さんが「大鍋で煮物してくれ」っておっしゃると、貝焼きと大鍋料理をし、要望に応えている。変わったことはしていない。
イカのくちばし・めがらすのみぞれ煮も人気のメニュー。捨てていた部分を活かせないかと、考え出した。
■宇出津のお茶漬け
ブリは港町である宇出津の自慢。「ブリ茶漬け」や、「焼き茶漬け」、「煮茶漬け」にした。ブリを食べた残の骨のまわりについた身をむしって、ご飯の上に乗せる。それにお醤油をかけて、お煎茶をかけて蓋をして、ちょっと蒸らす。お煎茶をかけるのを見て、漁師の人が感心していた。
男たちはブリの刺身をすると、最後は茶漬けにする。「あとでお茶漬けをするからお湯を沸かしておいてくれ」と言うので、鉄瓶を囲炉裏に掛けてお湯を沸かした。
相当前だが、地域の食文化を紹介する本を作るお手伝いをしたことがあり、「いしりの貝焼き」だけでなく、「ブリ茶漬け」や「こんか鰯(いわし)」などを取り上げていただいたことがありましたね。
■囲炉裏で話す
昔は、民宿に泊まったお客さんが囲炉裏の周りで話をすることが多かった。
昔は特に一人客が多かったので集まってきた。今でも、個人のお客さんも多くいらっしゃいますが、この頃は団体で来ると、仲間うち同士で話すことが多い。
囲炉裏の火をはじめ、火には人を呼ぶ力があるのかも。火を見ていると飽きないし、優しくしてくれます。
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