泰澄大師が開いたと伝えられている「不動滝」

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古くから修験者の荒行の場として知られています。

不動明王に因んだ不動滝の名

約1300年前に白山を開山した泰澄大師が開いたと伝えられています。
本来は熊野滝といいますが、そばに不動尊が安置されていることから、不動滝と呼ばれるようになったようです。滝手前にある広場には不動堂も建てられています。
滝の水は頭痛・眼病にも良いとされ、「智慧の水」として給水所が設けられ、水を飲むことができるようになっています。

不動堂や給水所がある広場は綺麗に整備されています。ベンチや東屋もあるので座ってのんびりできますよ。空気がひんやりとしてとても涼しいので、夏の暑い日などは涼しくて気持ちの良い快適な時間を過ごせそうです。

滝打たれの修行の場

滝は、約20mの高さから水が流れ落ちており、滝壷は浅くなっています。滝壺周辺は水しぶきがあがり、なかなかの迫力です。

かつては石動山の修験者の荒行の場として栄えたようです。現在でも、毎年7月5日の滝開きの祭事では、僧侶や地元住民らによって、無病息災と家内安全を祈り、滝の冷水に打たれる滝打たれの行が再現されるなど、滝打たれの行が行われています。

概要

中能登町井田にある滝。熊野滝とも称する。泰澄大師が熊野権現のお告げにより開いたと伝えられる。滝道の左にある熊野神社は、祟神天皇の御代に大毘古命(おおびこのみこと)が那智の滝の近くにある熊野大社から勧請したといわれている。高さ20mの滝は眼病、頭痛に霊験があるとされ、夏の間、滝に打たれる人が後を断たない。滝開きの7月5日には多くの信徒がお参りをする。

流量が多く、滝に打たれるとかなりの水圧がかかりそう。
滝手前の広場は綺麗に整備されています。
広場にある不動堂。
頭痛・眼病に良いといわれている「智慧の水」の給水所。
滝入口。左側には駐車場があります。
修行の場の雰囲気が漂う道標。

※記事内容は取材時のものです。掲載情報変更の場合があります。
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